早い時間に寝落ちをすれば、睡眠に十分な時間を取ったとしても早く目が覚める。そのような真夜中、いや、未明のクラシック音楽。
1972年録音、クルト・ザンデルリング指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによるブラームス交響曲第4番。
抱擁力のあるブラームス。
演奏としては今からすると古めかしいものがあるのかもしれないけれども、この滔々とした流れと、必要十分なタメ、その柔らかな美しさには、得も言われぬ魅力が詰まっている。
曲が奏でられていくその流れに乗っているうちに、気がつくと最終楽章まで運ばれている感覚は、何も目覚めてまだ頭が回りきってないからだけが理由ではないはず。