なんかこう、グッと来るブラームスは持っていないものかとNASを漁ってみたら、これが目に止まった。
過去ログを読むと、第4番をえらく気に入っていたようだけれども、さて、今聴いてみるとどうなのだろうか。ラトルとベルリン・フィルとの組み合わせは、あまり信用していない偏屈な自分がいるのも確かで。
とりあえず第1番を聴いてみる。
あれ?こんなに重厚かつふくよかな演奏だったっけ?ネットリと、でも、グイグイ進んで行くかのようなブラームス。音が匂い立つかのように、とにかく芳醇。
「これって21世紀になってからの録音だよね?」と再確認してしまうほど。
これはひょっとしたらひょっとして、と思いながら、結局ブラームスの交響曲全4曲を聴いてしまった。
実に満足であります。自分のライブラリにはブラームスの自分的決定打が存在しないなどと思いこんでいたけれども、いやはや、持っていたじゃありませんか。
自分の好みが変わったのか、それともこの組み合わせのブラームスが突出して素晴らしいのか、それはまだ分からないのだけれども、現時点で言えることは、ガッツリと聴ける、自分好みの、これぞ求めていたブラームス交響曲集である、と。
少しばかり、ラトルのことを見直しました。最近、ラトルを見直すことが増えてきたな。