音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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中島みゆき作品コンプリート / 研ナオコ (2014 FLAC)

昭和、と言っても自分が知っている限りの昭和なので、それも40年代以降の話だけれども、その時代には歌の上手い流行歌手が多数存在していたのだな、と改めて。

歌そのものから、匂い立つような大人の雰囲気を醸し出すことが出来る歌手がいたと言う事実は間違いなくあって。

そして、それら存在が歌謡曲という一ジャンルを形成していたのだろうと。大人による、多くの大人のために向けられた音楽、と言ったような。

無論、歌が上手い歌手は現代にも多く存在するのだけれども、それが「多くの大人」を相手にした歌手であるかと問われると、時代背景も考慮した上で、ノーと答えざるを得ないのではないか、とも。

そのようなことを研ナオコを聴きながらつらつらと考えていた次第。

若干繰り返しになるけれども、「歌謡曲」とは、昭和を形成した一つの大きなムーブメントだったのではないか、ともね。無言のマジョリティであったがゆえに、それが当たり前のようにそこにあった時代。

中島みゆき作品コンプリート