ゲルギエフによるプロコフィエフマラソンレコーディングより。
プロコフィエフを聴こうとする段階で人として壊れているのです。
そもそもがプロコフィエフと言うアレルゲン作曲家の存在自体、評価が分かれてしまうわけですよ。そこをくさやのように食すか、蓼喰う虫のように食すか、それとも醤油の代わりにひたすらナンプラーで攻めるかと言った具合に、自らを刺激的な要素を用いることによって鼓舞する、鼓舞させる存在がプロコフィエフではないかと。
私自身にとっても正にプロコフィエフは究極に刺激的な食物だと思っております。毎日のようには食べられないけれども、気が向いた時や無性に食べたくなった時に口に入れると、その何とも形容しがたい破壊力に恍惚とさせられてしまうわけであります。
などと書きつつも、プロコフィエフの交響曲作品の中でもハト派な第5番を聴いて、今晩のところは満足しているわけですが。真夜中、2時台に第2番やら第3番は、とてもじゃないけれども聴けないでしょうて。目が爛々としてしまいますよ。