こんなものがCDラック、その中にあるボックスセットに眠っていたとはね。
ハチャトゥリアンであります。そしてチェロ協奏曲であります。
一体どう言う組み合わせの作品になるのよ?と聴いてみれば、いやはや、格好いい。一大スペクタクル的なチェロ協奏曲。ハチャトゥリアンの名に恥じないと言いますか、そのまんまの作品となっておりました。
ワレフスカによるこの上がったり下がったり目まぐるしい演奏が、これっぽっちも下品にならず、洗練されながらも土着的な、どこか民族的でもある要素を多分に紡ぎ出しているのもまた素晴らしい。
その旋律的アップダウンの激しさに時折笑い声を上げながら聴いていたのだけれども、いや、最後の最後でまた大笑い。予想通りの終わり方と言えばいいのか、様々な意味合いで裏切らない作品であるなと。
こりゃ、ずいぶんと面白いボックスセットを持っていましたな。