昨晩、12/9、渋谷はオーチャードホールでの上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテットのコンサートを観てまいりました。
今回はとんでもない引きを見せて、1階4列7番という極上の特等席とも言えるポジションにて鑑賞。
さて。
上原ひろみのコンサートを観た後は、基本的に私は死に体になるのですが、今回もご多分に漏れず、終わった頃には言葉もなく脱力しておりました。
とにかく凄まじい演奏のエネルギーにあてられて、自分のエネルギーが激しく消耗させられるのですよね。
今回はピアノ・クインテット構成なので、弦楽器を交えての音の渦がステージ上から客席へと怒濤のように注がれていくのを、視覚的に捉えられるかのごとく聴いていたのですが、この底知れぬエネルギーは一体どこから発せられるのか。
わずか5人の生楽器での演奏が持ちうる最大限、いや、それを遙かに超えたパワーがそこには確かに存在していたのです。
演奏された楽曲は基本的に既発のアルバム収録曲でありましたが、そこにあったのは、パッケージされたそれを遙かに激しく上回る、熱量と力と瞬発力の応酬でありました。前衛的でもあり、繊細の極みでもあり、勢いでもあり。
完全に音にあてられた自分は、這々の体で帰宅の途に就きましたよ。そのようにして生の上原ひろみに対するアディクションの源がまた蓄積されていくのです。