音楽をザッピングして聴きながら、タブレットでSpotifyを何となくあれこれ見ていたのですよ。
フォローしたはいいがあまり再生出来ずにいた公式プレイリスト、J-POPカヴァーのそれを眺めていたら、なんだか気になる存在がいたわけで。
それがTokimeki Recordsでありました。試しに1曲聴いてみると、あら、やだ、狙い研ぎ澄ましたシャレオツカヴァー。次々と聴いてみる。シティ・ポップをメインに、意外な路線の楽曲までカヴァーしている。あら、やだ、素敵じゃない。
一番ツボにはまったのは「You were mine」。言わずと知れた久保田利伸の楽曲をこのユニットのメインシンガーと思われる女性が歌い上げる。いや、聴き所はそこじゃない。サックスソロですよ。
「ほほう。そこでサックスを使うのね?」という意外性とそのハマり具合の見事さにノックアウト喰らいましたね。サックスソロなんて80年代の遺物じゃないですか。それをあえて使ってくるあたりに、クレヴァな雰囲気をおぼえたのですよ。
まぁ、全体として「逸脱しない」という意味ではもしかすると今でしか通用しないカヴァーなのかもしれないけれども、それを補っても余りある魅力がある。ウォームなクールさとでも言えばいいか。
これを今の今まで見つけられずにいたとはね。いやはや、今晩はこれだけでも大収穫だわ。