音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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JACOB'S LADDER / Brad Mehldau (2022 96/24)

静謐

混沌

狂気

祈り

怒り

嘆き

焦燥

現代に生き、現代を予見するかのごとくサウンドが並べられている。

ブラド・メルドーはジャズピアニストの枠には全くとらわれることなく、現代と対峙するかのように、一音楽人としてのスタンスで作品を紡ぎ上げることが出来るのだとここに証明している。

その理解に至るまでの道のりは非常に明快で、言葉に置き換えることの出来る音楽としての平易さと言う点においては、ジャズピアニストとしての作品よりもはるかに分かりやすい。

JACOB'S LADDER