Steven Wilson率いるPorcupine Treeの最新作。
何となくぼんやりしていたのか購入する機会を失していたのだけれども、HDtracksからの全品25%OFFメールが来たのですかさずハイレゾ音源を購入した次第。
果たしてその内容と言えば…うっとりするね、もう。
英国が誇るプログロックの遺伝子を引き継いで今の音作りに載せるスティーヴンの手腕が、これでもかと言わんばかりに発揮されている。
とにかく暗い。それでいてシンセやコーラスの織り成すレイヤーが怜悧な美しさを描き出している。
世の中に満ちあふれている数々の絶望と失望の中に、一筋差し込む天使の梯子までもを重ねることで、現代世界を音で表現させるその力量もスティーヴンならでは。
美なる音が重なり合い、幽玄的とも聴いて取れるロックの世界。これが今と言う一地点の現われだ。