このアルバムがリリースされた当初は「New York City Boy」に代表されるような四つ打ちのダンスサウンドにしか興味が持てなかったのですよ。アルバム全体としてのトーンも暗く、聴いていると鬱々としてくるしで。
「More dance, more happy」ではないですが、自分がPET SHOP BOYSに入ったきっかけが『Very』なので、余計にダンスチューンや明るい楽曲を期待していたのですよね。
が、ここ数年かけてようやくこのアルバムがしっくり来るようになりまして。自分の音楽的成長なのか、単なる加齢なのかはともかくとして。
そう言った意味では長い時間をかけて築き上げた信頼関係のようなものがある作品なのです。戦友と言いますか、盟友と言いますか。