音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Portray / DEZOLVE (2018 96/24)

このアルバムはリリース後しばらく耳を通せていませんでした。それほどまでに現時点での最新アルバム『Frontiers』が自分にとってドストライクだったと言うことでもありますが。

久しぶりに聴いてみると、全員が全員、演奏が前のめってますね。とにかく次の音へ行きたい、提示したいという意欲に満ちあふれ、音に対する説明の情報量も多いこと多いこと。曲の器からはみ出しかけています。若いって素晴らしい。

かと言って演奏が浮き足立っているわけではない、座りと度胸のよさがこのバンドの売りだよね。そう納得してしまうソリッドな感じが、これまた素直に格好よいと言えるかと。

その点においてはいかにもな日本人によるフュージョンです。いや、それがまた格好よいのですよ。浪花節であることは決して悪いことだけではない。それを踏めるかどうか。それもまた度胸の一端ではないかと。しっかりと踏みつつも前に目を向け進んでいることが、演奏を聴いていてヒシヒシと伝わってくるのです。

そろそろ新譜を出してくれないものか、と思いつつオフィシャルサイトを見にいくと、あら、来年2月に新作リリースとな!カレンダーに登録しましたよ。来年の楽しみがまた一つ増えた。レコ発ライヴがあれば是非とも見に行きたいところ。日本のフュージョン界隈で、今最も生音に触れてみたいバンドなのでね。

PORTRAY(ポートレイ)