音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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謎めいた中華製電源ケーブル:Monosaudioを試すの巻

仙台に住まうオーディオの師匠様と長電話をしていたのです。電話中に師匠がとあるものをAmazonで発見しました。中華製の電源ケーブルです。お値段5,480円。それにしては異様にごんぶと。作りもよさげ。

「なんぞこれ…」

息を呑みました。非常に謎めいたケーブル。中華製というだけで他に何も情報がありません。あるのは同メーカー他製品にある数少ないレビューのみ。それも妙に評価が高い。

なにせ夜の10時前からの長電話。時間は朝の6時を回っておりました。テンションがおかしかったのです。

「これは発注だよね、発注。やるしかないでしょ!」

息巻いて発注しました。

本日到着。Amazonの箱を見て後悔しましたね。またしても無駄金を使ってしまったと。それでもやるしかないのです。

まずはアンプのケーブルと交換。いくつか音源を鳴らしてみると明らかにダメな音。低域は出るものの、中域のボーカル帯域が奥まり、高域は寸詰まり。こうなることは師匠様が事前に指摘はしていたのです。線材から、出音はある程度あたりをつけることが出来ると。

それにしてもやはり値段相応の音。

「どうにもならないな、これ」

頭を抱えながらも、まだまだやるしかないのです。アンプの電源ケーブルを元に戻し、今度はSACDプレーヤー兼DACのケーブルと交換。

出てきた音は。

「!」

そりゃないぜセニョール、と天を仰ぎましたね。

現行のケーブルよりもぐっとボーカルが引き締まり、同時に音場が広がりました。それでいて低域の出も高域の出もこれまでから大きな変動がありません。

これはこれはとニヤニヤしながら音源をとっかえひっかえ聴きまくりました。所要時間2時間ほど。

総じて自分好み。これまでのケーブルよりも腰の据わった落ち着いた音。しかしやんちゃな音源のやんちゃさを殺しはしない。面白いことになってきましたよ。

ちなみに現行ケーブルは下記の通り。

ケーブルはアクロリンク7N-PC4020 Leggenda。プラグはオヤイデのAC-037+AP-037。

4年前に師匠様に製作してもらった際にかかった実費は26,000円。

この音よりもひょっとすると今の自分にとってはイケるのかもしれません。ロジウムメッキの音が乗るよと、昔から師匠様から言われてましたが、それが仇になってしまったような今回の電源ケーブル下剋上。

いや、まだまだ油断は禁物。今日聴いた音だけで判断してはなりません。今後も継続して聴き続け、それでも納得出来るのであればレギュラーに昇格もあり得ると言う段階。アンプに使った際のように「いきなりNG」ではなかっただけの話。

エージングもまだまだ進んでいません。さて今後どのように音が変化していくか。自分の好みにさらに近づくのか否か。それともやはり元の音が恋しくなるか。

いずれにせよ、自分にとって冬休みの楽しみが一つ出来ましたね。