音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Thank YU 〜30th Anniversary Single Best〜 [Selected] / 早見優 (2012 44.1/16)

急に聴きたくなった。自分にとっての痒いところに当然のように手が届くマイライブラリ。

メジャー調の早見優楽曲には当時からそれほど惹かれてはなく。小学生時分の私と早見優との出逢いは、その後の快進撃からは異色とも映る「あの頃に もう一度」なので。この曲がなかったらその後も早見優を聴く機会はきっと少なく終わったのだろうな。それほどまでにあの曲の存在は大きかったのです。一曲のインパクトだけでしばらくは追い続けることが出来た。

そう言われてみるとラジオのヒットチャート番組が好きなラジオっ子でした。毎週のように日曜日になれば、ラジオをぶら下げた自転車で多摩川の河川敷を延々と走ってました。だからあの当時のヒット曲は一通り自分の中に蓄積されているわけですな。私の音楽遍歴醸造元は80年代のアイドル歌謡ですから。

「抱いて マイ・ラブ」やら「誘惑光線・クラッ!」やら「哀愁情句」などは今聴いてもたまらないですよ。少しディスコ路線が入ったような路線やらセツナ路線やら何やら、今振り返ってみると筒美京平楽曲が多かったのですよね。

早見優のブレイクに至った「夏色のナンシー」も当然のように筒美京平作曲なのですが、リアルタイムではあの曲にはそれほど感銘は受けていなかったのです。「明星」誌の歌本と家にあった鍵盤とで「不思議なコード進行だな」と確認はしていた、そんなひねくれた小学生でありました。思えば贅沢な時間を過ごしていたわけで。これがインプリンティング。これが情操教育。音楽に関しては子どもの好きにさせていた親にも感謝ですよ。

おかげでこんな時間に早見優を聴いてはダラダラと一人で盛り上がっている立派なダメ中年が出来上がりました。午前3時を回っております。

今日の仕事はどうするつもりだ。

Thank YU~30th Anniversary Single Best~


↑こちらは本作の10年後にリリースされたベスト盤。