だからこそ私は私の人生ももっと謳歌しなければならないのですよ。たとえもう中年期のど真ん中にいたとしても。そこに至ったことの悲しみを心に抱いていても仕方がない。
幸いなことになのか、自分のこの歳にして亡くした友人は一人のみ。失われた命よりも産まれてきた命に触れた数の方が多い。それでもこれからは間違いなく、命は次々と失われていく。
だからこそ、なのだ。
そのような思いを胸にこのアルバムを。ヴァン・モリソン、70歳にしてリリースされたこのエヴァー・グリーンなアルバムを。
中年から老年に向かおうとも、私は私の人生をもっと高らかに歌い上げなければならない。まだこれからなのです。