音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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WELCOME BACK! 本田雅人 / T-SQUARE (2023 DSD64)

2時間以上の長尺ライヴアルバムですが、もう既に3回ほど聴いております。飽きない。安藤正容が勇退し、自由度が増した最新のT-SQUAREの姿を捉えるライヴ記録としては、この上ない出来。

聴けば聴くほどに、今の音とあの時の音との共存であると思わされるのです。今の音を支えているのは坂東慧のドラム、そのプレイスタイルなのだよね。明らかに今のT-SQUAREの骨子を作り上げているリズムと音。そこに昔と今とを橋渡ししている伊東たけしのサックスが乗り、時間を飛び越えて本田雅人が加わるという図式。

自分の記憶が間違っていなければ、伊東たけしと本田雅人の共演記録音源は『Farewell & Welcome』以来ではないかと。あの時のソリッドなT-SQUAREの音と、今のグルーヴィーなT-SQUAREの音との違いを楽しむのもまた一興。その差異もやはり坂東慧が支配、コントロールしているように思われるのだよね。

このように聴き所が多数あって面白いのです。恐らくまだまだ聴き込めば発見があるはず。坂東慧による選曲もドンピシャではないかと。見事な構成。4月にリリースされる映像メディアも期待大です。既に予約済。ええ、何だかんだで本田雅人の存在が大好きなのですよ、自分は。

WELCOME BACK!本田雅人 (Blu-ray) (特典なし)