2006年作品。砂原良徳による2024年最新リマスタ。
この作品が持つ独自の冷たい暖かさに対し、音の粒立ちに磨きをかけるかのようなリマスタが施されているために、音色が持つ温度の落差がさらに際立って現れている。
退屈に陥る数歩手前の無機質さと、温度を極限までに削ぎ落としたサウンドメイキングが肝だと思っている作品なので、それらが最新式として生まれ変わったかのごとく本リマスタは諸手を挙げて歓迎するものであります。
砂原良徳によるリマスタは、音のチョイスが厳密に行われているかのようなこの手のサウンドに本当に強いですな。強固な客観性を持って、しかしながら深く介入するかのごとくメスを入れていく。縫合をした後に残された本体にはキズ一つ残らず、それでいて真っさらな新品に生まれ変わらせるのだよな。名手。
