どうしたCASIOPEA!
とにかく驚いた。それも肯定的な驚きをもって。
のっけからの圧倒的な勢いとパワー。漲るエネルギーと覇気。それがアルバムの最後まで全く途切れることなく、研ぎ澄まされている鋭さまでもがある。繰り出される音の一つ一つにしっかりと目が行き届き、意味ある演奏が最後まで続く。
アルバムのタイトル『RIGHT NOW』の通り、正に今のメンバーの持てる力を全て駆使して、今のCASIOPEAには勢いがあるのだとする力強い現状提示に成功しているかのよう。何よりもその勢いが空回りしていない。このメンバーでやっていくのだとする意思表示、決意表明が鮮やかに描かれている。
ベテラン故のなあなあな生命維持策であるとしか思えなかった、あのメンバー交代後の前作での気の抜け方とは全くの別人がここにいる。全員が同じ方を向いて、全員で楽曲をビルドアップさせていることがよく分かる。
どこで息を吹き返したのですか?と詰め寄って訊ねたくなるほどの野呂一生の生き生きとした豊かさ。
ここまで厚くそして熱い、ノリにノッたプレイが出来るじゃありませんか、と大髙清美に。
リズムセクションとメロディを行き来しながらの橋渡し役は、あなたなら出来るはずなのですよ、ほらこんな風にねと鳴瀬喜博に。
バンドの歯車を噛み合わせて生き返らせることに成功しましたね、とパワフルな今井義頼に。
長年日本のフュージョン界を牽引してきたバントとして、ここしばらくはその地位に名目だけとどまる存在となりつつあったと思っていたのだけれども、本当にどこでこの力を取り戻してきたのかと。P4はCASIOPEAの遺言状とまで思っていたほどなのだけれども、それは大いなる勘違いだったと、今ここに。
聴けば聴くほどにワクワク感が高まっていくこの感覚。諸手を挙げて万歳ですよ。
