ここ数年でオーディオ周りが諸々スッキリしています。余計な配線や手を加える部分を排除した結果が現状なのですが。
これですね。
しかし完全にE-480とDACボードDAC-60の組み合わせにおんぶにだっこですな。こいつが完全にオーディオのコントロールタワーになっていることが、本当によく分かる。でもこのDACボードを導入したおかげで、自分のオーディオシステムにおけるQOLは抜群に向上したし、何よりも迷いがなくなった。
system configuration diagram 2023-2024 - 音波の薄皮
確かに構成がどんどんとミニマムなモノになってきてはいるのです。それで十分に「音楽を楽しむための」システムは構築されているわけで。一方でオーディオ的なマニアックな楽しみ方がスポイルされているのもまた事実でありまして。
とは言え今さらまた高くて重くてゴツいオーディオに回帰するつもりは全くなく。それどころかこのメインにドンと居座っているアンプ、Accuphase E-480の意味が突然分からなくなってしまったのです。
「こいつももしかするとミニマムなアンプにリプレイスされるのでは?」などと思い始めたのが運の尽き。
思い立ったが吉日ですよ。八ヶ岳山荘で使用しているミニアンプとDACのコンビネーションを山荘オーナーから借り受けて結線しました。それが下記の状況。
画像下のちんまりした構成がそれです。トータル15,000円程度。E-480に比較すると価格にして1/40程度。
鳴らしました。
これがね、鳴るんですよ。しっかりと鳴るんですよ。音源を片っ端から鳴らしましたよ。鳴っちゃうんですよ。しかも音楽的に十分に楽しめる具合に鳴ってしまう。
頭を抱えました。
E-480と出音の比較もしました。ハイレゾ96/24のマーラーの5番を聴いても、その違いはニュアンスの好みの差の程度。出てくる音は両方とも私にとっては満足出来てしまうのです。
まいりました。「ついにAccuphaseまでもがお払い箱になるのかよ!」と思い詰めました。
あまりにも鳴りすぎるので、オーディオの師匠様に相談をしましたよ。「Accuphaseって果たして意味があったのか?」と。
そうしたところ「え?そのミニアンプ、俺が魔改造してるよ?」と。
魔改造?
話を聞くに、コンデンサーをLuxmanのハイエンドアンプに用いられているものに交換しているのだと。その他にも部品を交換してるとのこと。
なんてこった…。そりゃ、鳴るよ。師匠が魔改造しているのならば、鳴るよ!
もうこのアンプのベースとなる機種は入手不可。
かくして私はAccuphaseをリプレイスする野望を放り出しました。この高くて重くてゴツいアンプを使い続けますよ。