5月に大宮ソニックシティで観てきたライヴツアーの千穐楽、立川ステージガーデンで開催されたライヴのパッケージ。大宮で観たあのステージ構成を家でも堪能したくBlu-rayを購入しておりました。
雨宮天の楽曲の魅力はパワーと愁いに二分されると思っております。パワーパートにおいては煽りも上手く、歌にブレがないので気持ちよくそれを堪能することが出来る力強さを持っていますね。
今回のライヴでの白眉は愁いパートにあると、それを生で観た時から感じておりました。「月灯り」「羽根輪舞」「火花」「irodori」の流れがとにかく自分にはガッツリと響いたのです。
雨宮天にはあまり動きは設けず、後に本人が語るように、静寂の中で舞台を構成していくような感覚。その代わりに小道具とダンサーが場面の主人公を演じ、歌はその肉付けを行っているかのような逆転の中で展開される場面。
当日は30分近く演じているかのような濃厚な演出のように感じられたのですが、実際にはその4曲でしかなかったのですよね。
ライヴの流れをどのように構成するか、どのような演出を施すか、通り一辺倒の答えはもちろんありませんが、楽曲単位での緩急だけではなく場面をそこに切り取って配置する、観衆の耳目を大きくコントロールする大胆な作りもまた、解の一端なのではないかと。
2024年に観たライヴの中でもベストアクトに近いものがありますから、それがたとえ本編の一パートであっても、私は強くゴリ推しするわけであります。
このライヴはよかった。もっと多くの人に見てもらう機会があればよいのにと、自分の事のように悔しくなることしきりでありますよ。
