音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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THE EARTH / Folder (1998 FLAC)

通勤の復路の寄り道途上に。

ちょっと大きな買い物をしてきましたよ。色々と背中を押されましてね。三顧の礼ならぬ二顧の礼にてお買い上げ。

これはきっと10年選手で使える物になるだろうな。一目惚れもあったし、それを確認する意味もあっての今日の寄り道と買い物でもあったし、長く飽きずに使えることを確証して買った物でもあるし。

ええ。大枚はたきました。

THE EARTH

Gift from Fanks T&M [Selected] / TM NETWORK (2020 FLAC)

終業間際に頭の中で「Self Control」が回り出したので、この曲からスタートしての通勤の復路に。

アルバム『Self Control』『humansystem』の頃のTM NETWORKを堪能。

ふと「この頃の小室哲哉という人物は、一人の突出した、かつ、純粋な才能としての小室哲哉であったのだな」と思ってみたりもしながら。

Gift from Fanks T(特典なし)
Gift from Fanks M(CD3枚組)

宜候 / 槇原敬之 (2021 FLAC)

アルバムを通して聴いた第一印象は「槇原敬之、ようやく本当に大人になったんだな」と。

これまでアルバムの中に必ずと言っていいほど存在していた、躁に振り切れた悪目立ちをする楽曲もなく、曲全体がアルバムの流れの中、収まるべきところにすんなりと収まっているように聴いて取ることが出来た。

それは歌詞の耳への入りの良さから来ているものもあれば、世間への謝罪、後ろめたさの裏返しめいた臭いがないことからも来ているのかもしれない。

自己のポップスへの感性を、ようやく今の自分のものとしてアップデートしきった感もある。よい意味で落ち着き、自身の作り出すポップスと正面から向き合うことが出来ているとでも言うべきか。

ここでは若い頃のきらめきや繊細さは影を潜めている。しかしそれこそが年相応の大人になったことを意味しているのではないかと。

と同時に、自分とそれを取り巻くあらゆる環境を俯瞰する力を持った強い音楽を作れる大人になったとも受け取れる。

ラストトラックで聴けるその力強い言葉の響きは、人生の指針とも言うべき音楽の存在を、槇原敬之がようやくここに来て見つけたことの証左ではないかと。

邦楽ポップスのある意味における頂点に立つ存在の、その楽曲作成力の膂力をまざまざと見せつける快作、ここにあり。槇原敬之のポップスはまだ死んではいなかった。

宜候 (通常盤) (特典なし)