Classical Music
ミケランジェリのショパンを聴き終える頃には、心も体も一皮剥けたかのようにスッキリとしていた。もう1枚、身体に滋養を与えるがごとく、コープマンによるバッハを。闊達たるハープシコードの響きで心を満たす一時。
膿んだ疲れのようなものがたまっている感覚のまま、椅子に身体を沈めてヘッドホンでこれを。時間が進むにつれ、眠っているのか覚醒しているのか自分でも分からない境界線に乗り、音だけが自分の世界の全てになる。ミケランジェリのピアノが誘う、ショートト…
厳寒の中に春を望むかのごとくモチーフも垣間見える。その明るさへの兆しに対して、一縷の望みをつなぐ思いの表れであるかのような。たとえ今は、深い雪と闇に閉ざされた世界にいたとしても。
ふとベートーヴェンの4大ピアノソナタを聴いてみようと思い立ち。これが70歳になっていたピアニストの演奏なのかと、惚れ惚れするほどの音色。老成と言う単語はよい意味で使われるものなのだなと実感。
なんとなく流しているだけのブルックナーと言うのも、またオツなもので。ガッツリと聴く時にはボリュームをそれなりに上げて聴くのだけれども、ボリュームを絞ってボンヤリと聴いているのもまたよろしいもので。そんな感じの夜であります。
寝落ちの後に、ダラダラと何が欲しいわけでもなくヤフオクのSACDを物色しながら。で、結局、欲しいと思った物は、ヤフオクではなくブックオフオンラインで購入した方がお得だったと言うオチ。そのように手配いたしました。音楽はただのBGMとして。
R.シュトラウスはまだまだ自分の聴き込みが足りない作曲家。聴いていて面白いと感じるようにはなってきたのだけれども。そんなに焦って色々と聴く必要もないので、まぁ、ノンビリとやりますが。
ブルックナーは超一流指揮者が超一流オケを率いて演奏したものももちろんよいのだけれども、少し変態っぽい指揮者が、地方都市のオケを率いて演奏したものに、結構面白い熱演のような録音が多いような気がするのは、あくまでも気のせいかしら?なんとなく、…
自分がクラシック音楽に傾倒した理由は「感動の原動力」がそこにあるからだと認識させられた、マゼール指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるシベリウス。1963年に録音された第1番と1966年に録音された第5番を聴いた。いずれも2015年リマスタ。Blu…
本日は家族が家にいない昼間を過ごせる日。すなわちクラシック音楽を聴くには最適な日。フルニエによるチェロの響きをじっくりと堪能したり、何かの作業をしながら耳に入れていたり。たまにハッとさせられるフレーズやら、お茶目なフレーズやらが飛び出して…
未明に耳を傾けるリュートの音色。夜はしんしんと積もる雪のように深まり。
ブルックナー第7番はじっと40分以上耐え忍び、そして、その後の解放感を楽しむためにある…とか思ったり思わなかったり。でも、いい演奏なのだよな、これが。
6年前に背伸びをして買った作品。何度か聴いて、当時なりによいと思ってはいたのだけれども、いつの間にか死蔵品になっていた。ふとラックの片隅にこいつがいるのを発見して、再生してみると。俄然いいですね。購入当時に聴いていた時とは全く印象が異なる。…
ふと、自分がすっかりクラシックファンになっている事を実感した。何を今さら?と言われそうだけれども。20年前「どんな音楽も好きだけれど、クラシックだけは聴けない」と宣言していた若輩者がオッサンになった今、クラシックファンであることを宣言してる…
日付が変わってのマーラー6番。10日ほどぶりのクラシックタイム。ジンマンとトーンハレ管による演奏をパッケージしたSACDは、ヘッドホンでも極上の音空間を伝えてくれる。したがって難曲と言われるこの作品も、美しいと感じ入っている間に終わってしまう。オ…
格好いいものを格好いいと言って何が悪いという問答無用さ。パキッとした輪郭を描き、それでいて音はふくよかに。それを格好いいと言いたい。
以前、ヴァンスカでこの作品を聴いた時と全く同じ印象。非常にあっさりと終わってしまう。考え事やら作業やらをしていたら、いつの間にか終わっていた。そもそもがそう言う作品なのだろうか。あっさり目な。
深夜のシベリウス。少しずつではあるけれども、指揮者によるシベリウス作品に対しての解釈の違いが分かるようになってきたような気がする。その指揮者が何に重きを置いてシベリウスと対峙しているかが見えてきたとでも言えばいいか。それは自分の主観を多分…
第九なんて滅多に聴かない自分ですが、今年は何となく聴いておこうかと。さて、本当に今年は終わり。2020年。1年間お疲れさまでした、自分。
米津玄師の次にはこのアルバムを流しながら「2020撰」を書いておりました。ジャン・ロンドーには本当にこの夏、助けられたわぁ。
これを流しながら、ずっとkindleで『銀の匙』読んでましたよ。一気に3冊ほど読んでしまったので、この後休憩。マンガを読む時の自分の悪いクセで、ストーリーを噛みしめる前に先へ先へと進んでしまうのだよね。それでも相当噛みしめて読んではいると思うので…
20時に寝落ちして、0時過ぎに目を覚ます。1時間ほどボンヤリとして、ボンヤリとしたままラックを眺め、ボンヤリとしたままこれを聴く。途中、一時停止させてコーヒーを淹れ、ようやく頭に活力が巡ってくる午前2時。マグカップの中のコーヒーが半分ほどになる…
Disc2、チェロとピアノのためのソナタを。ゴーティエ・カピュソンのチェロが聴きたかったのでね。この全集もほぼそれが目的で購入したようなもの。午前4時台になりました。
頭の中で言葉遊びをしながら。夜更けの贅沢。思考の無駄遣いとも言う。
ガッツリと寝落ちをかました後の真夜中に。こういった時間に室内楽に耳を傾けていると、徐々に自分の心が自分と対面させられていくような感覚にとらわれる。よしなし事を考えている時間もまた年末にはふさわしいなどと考えながら。2020年はクラシック音楽に…
暇すぎてヤケになったので、これを全曲ぶっ通しで聴いてやろうかと。先程から再生し始めました。途中、シャワー休憩、晩ご飯休憩をはさみつつ、さて、本当に通して聴けるのかな。全てはアシュケナージの聴きやすさにかかっています。あと、Blu-rayオーディオ…
ロリン・マゼール『Great Recordings』(30CDs)より。パキッとした見通しのよい明晰な演奏。マゼールによるシベリウスの、その音楽としての存在も上質なものではないかと。これを聴きながら考えていた。音楽性の真髄、例えば作曲家が求めたであろう精神性など…
夕方に頭と身体のスイッチが同時に切れる。それまでの経験したことがないような躁状態がようやく落ち着く。21時頃まで椅子の上で眠りに落ち、起き上がると穏やかな状態。食事を摂り、少しばかりぼけっとした後にこのブラームス。すっかりカームダウンしてい…
ハープシコードが楽器によってこれほどまでに音色が異なるものであったとは。正にハープシコードと言える音色の楽器から、まるでギターと聴きまごうような楽器まで。楽曲、演奏の幅広さはもちろんのこと、そのような表情まで持っていたとは。それを弾きわけ…
聴きやすい。が、平易であると言う意味ではない。もちろん平板な演奏であるはずもない。あくまでも立体的に。そして、ブルックナーと言う取っつきにくさを背負って歩いているような作曲家の作品に、愛情を注いで分かりやすく提示しているかのような解釈。こ…