21時過ぎに椅子の上でダウン。その後幾度となく目を覚ましはしたものの、身体が動かず。結局1時前になってようやく頭と身体が連携してくれた。
その後にこのマーラーを。自分にとってマーラーは日が昇っている時間に聴くものではないらしい。このような半端になってしまった夜に聴くことが多いような気がする。
ベルリン・フィルとペトレンコのコンビネーションは、オケのアクションの見通しが非常に良いように感じられる。誰が何をどのように演奏しているのかがよく見える。次々と現れるパッセージが明瞭なのだ。従ってこの長大なマーラーにあっても、退屈さを感じさせるシーンがない。音が紡がれている様がよく分かり、実に興味深い。
マーラーマニアの友人をして、この第6番は難解であると言わしめるが、難解さを覚えるほどに音の深み、譜面上の心理に分け入る聴き方をしていないので、この音楽を音の集合として楽しんでいる自分がここにはいるらしい。