WiiM Amp Ultraを導入しました。そこに至る経緯は先のアーティクルに記したとおりです。
particleofsound.hatenablog.com
ここでは導入記とレビューを中心に記していきたいと思います。
開封の儀は動画サイトに多数ありますので、ここでは割愛。導入するに当たっての最大のネック、関門だった内容をまずは記します。
もしこの関門が突破出来ないのであれば、WiiM Amp Ultraは突き返すしかないとまで思っていました。それはスピーカー端子の幅です。公式サイトで見ても、どうにも雰囲気がつかめなかったのです。

このバナナプラグ端子差し込みの間隔が問題でした。自分が使っているスピーカーケーブルは、前アンプにあわせてYラグ、それも大きいサイズのものでした。しかも完全にケーブルに組み込まれている特注品です。端子だけを交換することもできません。
文字通りに恐れながら、実機に付属のプラグ用変換端子を差し込みました。

なんとなく行けそうな気がしてきました。そしてケーブルの接続です。

行けた!干渉しない!問題ない!
この時点で今回のWiiM Amp Ultraへのリプレイスは7割方成功を約束されたと確信しました。
ここまで来たら、あとは嬉々として結線作業を進めるのみです。そして作業が完了、電源を入れるとすんなりとWiiM Amp Ultraが立ち上がりました。もちろんスマートフォンとタブレットにはWiiM Homeアプリをインストールしてあります。
再生させての出音一発目のインプレッションは…。
あれ?
こんなもん?
もっと、もっと、やれる子じゃないの?
明らかに音が眠いのです。これでは前アンプからの置き換えは大失敗になり兼ねない。
そこでふと思い出しました。オーディオの師匠様が「デジタルアンプでも電源を入れてから本気出してくるまでに時間がかかる」と言っていたことを。
少し安心をして、まずはWiiM Amp Ultraを導入する上での最大のメリット、期待している機能に手を出します。RoomFit機能です。
部屋やスピーカーの特性にあわせて、自動的にキャリブレーションをしてくれるもの。2年前にこの部屋に引越してきてからというもの、どうにも低域の処理が自分の望むようにならない、ままならないと感じていたのです。それを改善してあまりある機能であることも期待して、本機を導入しようと思い立ったという背景もありました。
リスニングポジションでiPad miniを耳の位置に掲げ、スイープ音を感知させること約2分弱。こんなん出ました。

へぇ、こうなっていたのか…とグラフで現実をつけられ、そしてそれに対してWiiM Amp Ultraは瞬時に解決策を施してくれる。私は自動処理に身を任せるのみ。
果たして出音はといえば、「これだ!」と思わず膝を打ってしまうかのような音が。
出音に対するインプレッションは主観でしかありませんが、それでもあのいやらしいまとわりつくような低域は消え去り、躍動感ある低域の出音に。中高域のツヤ、煌びやかさ、何よりもSACDを再生させた際のエア感の美しいこと美しいこと。
まだまだ導入したばかりだというのに、クラシック音楽を2枚通して聴いてしまうほど。聴き惚れるのです。音がより一層見えてくるのです。音楽を音楽として雑念なく楽しめるのです。こんなに素晴らしいことはありません。本懐を遂げました。
RoomFit機能によってWiiM Amp Ultraの本領が発揮された感がありました。これならばリプレイスはもうほとんど成功したようなもの。
そしてWiiM Homeアプリを漁り、いじり倒していると「DACデジタルフィルタータイプ」なる設定項目が。開いてみて唖然。デジタルアンプなのですから、なるほどこのような設定が出来て然るべき。早速片っ端から出音を聴き比べたのです。

設定値によって出音の印象はずいぶんと変わってきました。まだまだ追い込む余地はあるようです。
このような浮かれ具合のまま翌日を迎え、また再び音を聴いてみると、なんだかアレだったのです。中高域がうるさい…。昨晩感動した中高域のツヤはソースによっては耳に突いて刺さる感がありました。
これは間違いなく電源周りの対策が必要です。WiiM Amp Ultra付属の電源ケーブルは貧弱な付属品のそれ。ミッキータイプの端子と相まって、これをどのように改善したものかと、頭を抱えること少々。
困った際にはAmazon。探してみるとミッキータイプ端子と通常の3Pに変換するアダプタをあっさりと発見。前アンプで使用していたACROLINK 7N-PC4030 Leggendaを変換接続させて音を出してみると、激変。途端にどっしりと腰の据わった音に変貌しました。

これです、これ。ここまで追い込みました。音楽だけに没入出来る環境がほぼ出来上がりました。今までのオーディオシステム経験でも培われたことは沢山ある!
あとはゴム足にインシュレータを敷き、細かなセッティングを詰めて、ある程度完了。再度出音を確認すると…ああ、前アンプの音への印象をきれいに上書きしてくれます。ソースに選ぶジャンルもあれこれザッピングしてみて、上々の仕上がりと判断。
アンプのリプレイスはかくして、三連休をほぼ丸々使い切っての作業となりました。
これにてWiiM Amp Ultraの導入初期にまつわるあれこれは終了。導入した甲斐がありました。

最後に細かな備忘録を。
■デジタルアンプだもの■
デジタルアンプですもの、LINE-INからの信号はデジタルに変換されて内部で処理されるのです。それを失念しておりました。なのでSACD30Nから送り出されたSACDのアナログ信号も、デジタルにサンプリングされてしまいます。
しかしその数値的な変換に対する不安は杞憂に終わりました。出音が全てを物語ります。SACDの音はSACDの音として現れます。
数値は数値でしかなく、音をどのように表現させるかがオーディオ機器の腕の見せ所。その要所をしっかりと押さえているのがWiiM Amp Ultraです。

■Qobuz再生について■
ストリーミング再生に関しては一切の心配が無用でした。WiiM HomeアプリからQobuzを立ち上げたとしても、インタフェイスはQobuzのそれに近しいもの。分かりやすいです。
むしろmarantzが採用してるHEOSアプリの方が、Qobuzでのライブラリ漁りには若干のコツが必要かとも思われるほど。
QobuzConnectは時折機器を見失うことがあるので、Qobuzからの再生処理はWiiM Homeアプリに任せてしまってもよいかと。
音質は何を問題にすることがあろうかと。

■バッファでコケませんか?■
今のところ、Qobuzでどれだけ楽曲をザッピングしてみても、楽曲冒頭のバッファでコケたと思われるシーンには遭遇しませんでした。
SACD30Nからの再生では時折冒頭でずっこけることがあるのですが、その点WiiM Amp Ultraはストリーミング再生を前提にしているアンプですから、対策は万全なのかもしれません。
■NAS内ファイル再生について■
Soundgenicからの送り出しもスムーズ。NAS内のライブラリに対してスマートにアクセス、再生が可能です。もちろんネットワークの同ノードにぶら下がっているPCがTuneBrowserなどのアプリを起動していれば、PC内のファイルを再生することも問題なく出来ます。
■NAS内ファイルをどのルートで再生させるか■
Soundgenic内ファイルを再生する際に、LANのみの経由でWiiM Amp Ultraへと送るか、SACD30Nを経由してLINE端子に送り込むか。
この点は自分の中でまだ決着はついていません。利便性や本体にディスプレイさせる喜びといったガジェット娯楽的側面からすると、圧倒的に前者の方が楽しめます。
最大の問題は音質がどうであるか。
実のところ、こればかりは好みではないかと。好みで分かれる程度の差異にてインプレッションが語られるような気がします。実際、今の自分がそうですから。信号の経由ルートを完全同一比較出来ない以上は、その違いを楽しむのも一興かと思うのです。
そこまで神経を尖らせて音質を追究するのであれば、最初から自分はアンプのリプレイスには踏み込みませんね。
■Wi-Fiか有線LANか■
迷うことなく後者を選択します。
もちろんWi-Fi環境でも問題なく動作してはくれました。しかしながらオーディオ用にネットワーク機器を固めつつある身からすると、それで敢えてWi-Fiを選択する意味はないかと思われます。
■HDMI入力について■
あまり語る資格を持ちません。なぜなら自室のGoogleTVの内蔵コンバーターが貧弱だったようで、48/16でしか出力しないことが判明したからです。これには愕然とさせられました。諸々、自分の聴感の甘さを突きつけられたような気分にも。
さておき、問題はBlu-rayプレイヤーの24bit音声信号をどのような経路でWiiM Amp Ultraに入力させるか。同時に、テレビからの音声を無理なく無駄なく入力させるかです。
この点については、既に導入していたHDMIの音声分離器を継続して使用することで解決させました。
Blu-rayプレイヤーのHDMI出力から音声分離器へ。そこから音声は光接続でWiiM Amp Ultraへ。HDMIはそこからテレビへ。これで映像系だけをテレビに送り出すイメージとなります。
テレビのHDMI出力からWiiM Amp UltraのHDMI端子を接続し、GoogleTV内アプリからの音声信号を受け取ります。GoogleTVの音声のみをHDMIで送るイメージです。
これによってテレビの音声的性能にBlu-rayプレイヤーからの音声信号がスポイルされることがなくなります。
これもWiiM Amp Ultraの入力系統が必要十分に確保されているからこそ出来ること。ありがたいことです。
以上が備忘録でした。
これにてWiiM Amp Ultraの導入にまつわるあれこれファーストインプレッション、終了!










