2024年最新型、文字通りのダンス・クラシック・ミュージック集。
もちろん収録されている作品はクラシック音楽のそれ。作者不詳の古き楽曲から、1986年に発表された現代曲まで、幅広く世界を踊らせてきたクラシック音楽の数々を室内管弦楽団の編成とダニエル・ホープのヴァイオリンとで魅せてくれる2時間弱。
中世のトラディショナルな雰囲気漂うどこか原風景的な楽曲、軽やかなワルツ、超定番曲、全くの新発見曲などなどダニエル・ホープがワールドワイドに集めてきた楽曲が収録されている。
タイトルとジャケ買い的に聴き始めた経緯はあれど、これがどんなクラシカルBGMよりも格段にイカしたBGMになってくれる。クラシック音楽内のジャンルとしては本当にチャンポンな収録内容。それでいながらも統一されたメンバーで演奏されていることもあってか、作品としてのまとまりはしっかりと出来上がっている。
クラシック音楽をコンピレーション的に聴くことにはやや抵抗があったのは事実。それでもコンセプトさえしっかりしていれば、聴き手である自分の耳も軸がぶれることなく堪能出来るのだと証明してくれた。
あまりにも心地よい楽曲ばかりが並んでいるので、時にスッと眠りに引きずり込まれることもあるけれども、内容としては実に快適。そして下手なクラシック入門コンピよりも断然使える作品になっていることも指摘しておきたい。
コチャコチャと書いたけれども、結論、いいコンピ!