音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 / ジャニーヌ・ヤンセン, クラウス・マケラ, オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 (2024 96/24)

シベリウスのヴァイオリン協奏曲とは、これほどまでに鋭く、接するに恐ろしい表情を持った曲だったのか。今の今までその側面を知らず、気付かずに聴いていたのかもしれない。

終始ヴァイオリンの音色に緊迫感が漂ってることと、オケを含め、その音に聴き手の自由な解釈を挟む余地を与えない、そのような隙を持たない作品であるように、今日は思えたのだよね。

シベリウス作品独特の人外的描出が極まった作品が、本作なのだろうか。人間同士のプロトコルとは異なる次元での会話が繰り広げられているかのよう。正直なところ、今、微妙に困惑している。このような印象を抱くとは思いもよらなかった。

この印象は、今後この作品の他の演奏に接する際の一つの基準になるのかもしれないな。

シベリウス&プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 (UHQCD/MQA)