音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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紅白歌合戦

NHK歌謡コンサートなぞを見ながら、ふと思った。テレビの中では、香西かおりと北島三郎とが続けて新曲を歌っていたのだけれども、ファンクラブ向けに作った曲なのか、マスに向けて作った曲なのか、その辺の折り合いをどのようにつけたのか、もしくは端からそのようなことは考えていないのか、相当な疑問が生まれてしまった次第。

コアなファンを確保しておけば、どのような曲をリリースしようがある程度の安全パイだけは確保できるようになっているのは、ポップスだろうと演歌・歌謡曲だろうと何も変わらない。

チャートを見て「若い者向けの音楽ばかりだ」と嘆息をする中老年同様、大したヒット曲を持たないのにネームバリューだけでリストに名を連ねている紅白出場歌手を見ていちゃもんをつける若者も、その中身は何も変わるところがないということだ。

NHKがアンケート結果を公表し、そして今年もあと2ヶ月を切った中で、またまたWeb界隈では紅白歌合戦論議が始まる。よっぽど暇ならまだしも、紅白の話題なんて放っておきなよ。セールスを取るか、歴史を取るか、もしくはその間に折り合いをつけた歌手が苦節○○年で出場するかと、シンプルにそれだけで十分じゃんか。

論議すること自体がもはや伝統芸能であって、そこですっかり紅白の罠にはまっているということに気づいてしまった方が、平和に年を越せる気がするよ。そういうイベントなんだから。