音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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クライバー追悼コンピ

焼酎お湯割りでそこそこいい気分になりながら。素面の時には苦手だと思っていたワーグナーのオペラ曲も、アルコールが入ってしまえば、やっぱりふくよかなボディが支えるクライバーの音なのだ。オケとボーカルとの混じりが気持ち悪いと思ったのは過去の話。人間の自由度がネックになることはあり得ない。言うならば押し寄せる波と返す波とが互いに打ち消し合う曲線上に発生しながらも、そこに確かにあった衝突のエネルギーが自分だけの感覚に確実に作用しているように。

そしてその感覚から生まれた内的映像を対外的にプレゼンしようとする意識・欲は、せっかく生まれたビジョンを無駄な試薬で醜いセピアに変えるようなものであり、その無粋さに気がついた・意識がつのった・積もったから、こうしてメモとして自分の目にのみ晒すことを選んだのだ。