この種類の音楽は大抵http://www4.ocn.ne.jp/~rockroll/「Rock'n Rolled Salaried Man」さんのインプレション*1の中から「を!」と思った物をチョイスしているケースが多い。
で。
Fried Prideは、もう、まったくもって「パーフェクトっ!」という勢いで自分の好みにもハマったのだけれども、高田みち子に関しては「…これは自分の趣味とは離れたか」と思い、購入したこのCDを一度はオークションにかけてしまったのだけれども、アルコールがいい感じにベッドに入るギリギリのラインに自分を保っている状態で照明を落として聴いてみると、これまた、予感通りどんぴしゃりで。速攻で出品取り消し。ああ、ハイクオリティで記録したCD-Rはどうしたものか。
ファーストインプレッションとしては「普通のそれなりのボーカルと、普通のそれなりのバックミュージシャン」だったのだけれども、聴き手である自分の耳と背の力がふと抜けた瞬間に「あ」と思う種の音楽だったわけで。
すなわち、1升瓶でしか売られていない日本酒を飲みきれないことで、それをテイストすることすらできずに終わってしまう哀しさと同じように、自分なりの状況に合わせたシチュエーション、許容状況でそれを受け入れようとする気持ちを持つことで、はじめてすんなりと入ってくる音楽もあるのだな、と。
はぁ。売らなくて良かったよ。そして、自分なりに「メイン」と呼べるシステムがあってよかった。これで聴いてはじめて、自分との相性の良し悪しが分かることが多いので。
音楽って、そういうものだよなぁ、と原点に返りながら、静かに週末の夜。
*1:まさかこんな殴り書きのコンテンツを、自らの音楽遍歴の参考としているような方はいらっしゃらないと思うけれども、自分のそのレベルと1とすると、「Rock'n Rolled Salaried Man」さんのそれは数値では計りようのない重みがある。耳に覚えのある方で、かつ、その耳のレンジに限界を感じ始めている方であれば、氏のサイトを読み下すことで、自らの耳に近いレベルのsomethingをつかめると思う。