ゲストミュージシャンは基本的にパーカッションだけというベーシックなFried Pride構成での最新作。邦楽のカバーに挑戦したり色んなミュージシャンを迎えたりしていたフラプラがここに来て自分たちの本筋を見据えたことがよくわかる。なによりここ数作ボーカルが奏でるメロディに偏っていたアレンジが、再びギターをメインにした構成になっていることが嬉しい。やはりギターとボーカルのどちらに傾いてもこのユニットは上手く機能しないことが証明された。
今回もスタンダードナンバーからオリジナルまでカラフルに展開してくれる。そしてスリリング。特に気に入ったのはオリジナルナンバーのtr.12。スパニッシュなテイストが似合うユニットだとは思っていたけれども、ここまでストレートに迫られるとただひたすら感服するのみ。しばらくは今作のテイストに身を任せてみたいと思う。どうせすぐに次局面のフラプラが見たくなってくるんだろうけれどもね。