音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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SPARK / 上原ひろみ (2016 ハイレゾ 96/24)

「かっこいー」

それがじっくりと聴き終えた後の第一声。とにかくトリオとしての結束が非常に強くなったことを実感させられる作品に仕上がっている。それぞれに見せ場があり、三人でじっくりと音を練り上げたと言うことがよく分かる。サイモン・フィリップスラヴな僕としても、聴き所満載でもう耳が完全に持っていかれた。

大衆に膾炙するジャズとしては、一級品の作品ではないかと。これが上原ひろみ率いる2010年代のジャズだ!と大声で宣言してもいい。ここ3作の充実っぷりといったら、一体何なんだろうか。その昔は「これは聴けたものじゃない」とスルーしていてたはずの存在が、今では新譜を待ち焦がれるほどの存在になっている。そして、その期待を絶対に裏切らない。それはマンネリと言った意味での「裏切らない」ではなく、常に新しいものを提供するという意味においての「裏切らない」と言うことなのだ。

上原ひろみ、恐るべし。これは今まで以上にヘビーローテーションになるアルバム決定でありますな。