音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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イージーリスニング / 坂本真綾 (2001 FLAC)

初夏、その始まる直前の冷たい夜明け
いずれ朽ちゆくこの身体と心
見つめるでもなくぼんやりと眺め遣り
私の行く先に荷を宛てる

日は昇る、日は沈む
永遠の輪廻の中に
私は帰るところを知らず
彷徨うことも出来ず
時の移ろう中でただ漂い続けるのみ

真夏の金魚、救いようもない器の中で身を張り泳ぐ
嗚呼、見つめられるだけでもそは生きて行けるというのに
私は全てを拒む

遠くの泣き声に馳せる想い
高く青に過ぎる空
色濃くするを待つ緑

荷を受け取るまでの永い時
やがて温みゆく空気の中で
命は炎を赤く転じさせる

--blind summer fish--