音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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The Way We Are / CHEMISTRY (2001)

ブックオフにて250円。

行きつくところ、僕にとってのCHEMISTRYはこの1枚だけ。本格的に何かを聴かせるよりも、やや黒いニューミュージックを、それっぽい本格テイストでコーティングした(この際コーディングでもいい)楽曲を聴かせる存在である方が、僕としても使い勝手がよいので。

妙な高みを目指さないで下さいね、などと言ったら相当に嫌味に見えるかもしれないけれども、キャラの立ったメロディであればあるほどに、ボーカリストとしてのこの二人の存在感が成立すると思っている僕としては、これ以降のCHEMISTRYは期待はずれの連続なので。

上述の説を成立させているのはアルバム『Between the Lines』収録の「Naturally Ours」や「恋するカレン」、そして「明治チェルシーの歌」なのであります。メロディがこれほどまでに主張している曲を相手にした方が、二人の声は間延びも分断もなく気持ちよく生きてくる。なまじボーカリストとしてのキャリアも短ければ、年齢としてもまだまだヒヨッコなので、雰囲気で聴き手を殺すような曲を与えられても(挑んだとしても)微笑ましさ先行で終わってしまうので。

ということで、日本のヒットチャートにふさわしい曲をまだまだ開拓しまくって欲しいという期待がつのるアルバムなのでありました。