ガールズポップってさ、本当は「毒のない音楽」ってことだったんじゃないかな。癒される存在とか、優しくしてくれる存在とかっていうのじゃなくて。
ということで、歌詞でもボーカルのキャラクターでも音作りでも、どういう曲であろうとも、こちらの心をがさつかせるような要素、刺が全く存在しないポップス。全盛期のZARDを理解できるようになってきたのは、女の刺のある曲(刺のある女の曲、でもいい)を受け付けられなくなってきたからなのかもしれない。その辺りの自分の気持ち的な変遷を考えさせられつつ、一片の抜けもないパーフェクトな人畜無害ポップス。超俺的名盤。