音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

WHITE ROOM / YOSHII LOVINSON (2005)

床が板のバスに乗り合わせた時の、足元と視線が直結して一点ないし平面、やや下方に落とされていくような。動きようのない面を取られているはずが、そのさらに下では気に掛けようもない路面が、運転手の気まぐれが起こらない限り、選ばれた線しか描けないような。

3年後の、解説する必要もないアウトサイダーロックの名盤。アウトサイダーのアウトサイダーたる所以は、心が常にそこにない故に、それを埋め合わせるべく表現を探し、重ねてしまい、結果、身動きが取れなくなってしまうところにあると思うのだ。