音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

いかれたBaby / Fishmans (2005)

朝起きた段階では扁桃腺の痛みが最悪の状況だったのだけれども、ドリア+フォーの組み合わせで市販薬を飲み、ずっと寝ていたらずいぶんと楽になった。昼もパスタ+ハンバーグの組み合わせで、とにかくカロリー重視で食事をとり、やはり市販薬。そこそこ楽になってきた気はする。このタイミングで油断すると取り返しのつかないことになるので、今日は家でおとなしくしていることにする。読み止しの本を読み終えたり、限定版ハガレンを読んだり。を、1巻から読み返すってのも酔狂でいいかもしれないな(読み止しの本はどうするの?)

あー。そういわれれば、風邪でもひかない限り、おとなしく家にいるなんてことがなかったな。毎日ぐるぐる動いていればいろんなものが溜まってしまうのだから、たまにはおとなしくしていろというやんごとなき方面からの啓示なだろう。

ということで、ずっとこのCDばかり聴いている。なんといっても音がよいことと、Fishmansならではの時間をおいてくる感覚が再現されて気持ちいいこと極まりない。表題曲は「いかれたBaby」だけど、収録3曲の中でもっともFishmansならではの時間感覚の薄さ*1を感じさせるのは「Wheather Report」じゃないかと。

そう考えてみると、この3曲を組み合わせたというのは秀逸すぎる。Fishmansが見えている人間がコンパイルして、そして購買の動線をDVDに結びつけようということなんだろう。いや、それが商魂たくましいといいたいのではなくて、Fishmansを好む人間、その多くが、Fishmansの音をもとにして自分の脳内映像世界を構築することに長けている、それを好む人間が多いことからしても、ライブ映像というものもまた切っても切れないものなんだろう。きっと目に入るそれを診ながら、頭の中では勝手な映像が展開されているんだ。Fishman好きを公言する人間なんて、根っからのキチガイかクレイジーか、もしくはそのどちらかに憧れているだけかでしかないだろう。

そんな自分は、幸いにもまだ一度も彼らの演奏映像を見たことがない。だからこそ、音だけでこれだけ楽しむことが出来るんだろう。ああ、これでこんな体調でなければ、このCDをひっさげて散歩に出るには丁度いい時間だというのに!

*1:酸素が薄くなって徐々に自分が遠くなっていく感覚がこういうものなんだろうなと思わせるようなもの