音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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The Best of Dreams / REBECCA (1990)

もちろんリバティの中にいるわけですが。

ともかくも、今日の棚番指定者はストーカー認定。ツボ来まくり。

でこのベスト盤。解散発表直後のリリース?その割にはCDのフォーマット上でうまく収められたベスト盤。REBECCAというバンドはちょっと不思議な存在で(バンドブームへの過渡期に生き残ったバンドの証明ではあるけれども)、ブレイクするまでのメンバーチェンジを経ていく中で、確実に音の厚さと個性が「別人」になっていく様を実感できる存在であったと思うわけであります。

それを踏まえた上で、全ての時代に渡って存在したNOKKOというアイコンをうまくピックアップし、かつ、妙な逸脱をする前(レーベル主体にならず)にリリースされたベスト盤ということもあって、案外と過不足なく楽しめる作品集だったりするわけで。書くと腐るんだけど「で、最初から最後まで、生き残ったメンバーはNOKKOだったというのに、このポップで微妙に古くて、でもなんか気がつくとメロディが残っている存在って何?」という怖さがREBECCAなのだと思う。日本のバンドはどの時代であっても、最後にはメロディが鍵を握るのであります。

ん、でも、初期=過渡期のREBECCAを「WERHAM BOAT CLUB」「VIRGINITY」「LOVE IS CASH」でまとめたあたりに、無駄のなさを感じるわけで。愛かな、愛。うん、ここにあえて「PRIVATE HEROINE」を入れる辺りに「かわし方」を知っている作法も見えて面白い。おさえるところはおさえつつ、意外なところでツボもおしちゃう。なんか上手いじゃん?