音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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竜とわれらの時代 / 川端裕人 (2002)

長期的にナイトキャップとして楽しませてもらった。タイトルで中身を語るとすれば、これは(竜の時代)+(われらの時代)ということになるんだろう。恐竜に関する知識はゼロでも、化石に伴う学閥や資本、宗教の政治的駆け引きと、日本のムラに伝わる伝承との橋渡しがうまく、じっくりと楽しませてもらった。主人公と思われる人物(誰が主人公なのかという)の軸のぶれはあるものの、超長編ということもあって視点をうまく切り替えながら読めばいいのだろう。