帰り道で『atlas』を途中まで聴いてきたので。
オフィスのある建物とバス停は隣り合わせになっているのですぐにたどり着くわけなのだが、イヤホンを耳にねじ込む前にバスが来てしまった。ということでバスの中はノーBGMだったわけだけど、人の会話が気になって仕方がない。音楽を聴くことで外部からの精神的なノイズを完全にシャットアウトしているのだということに改めて気がついた。
さて、『NON-FICTION』といえば中川翔子が最新作でカバーした「Angel Night」が入っているわけだけど、このカバーがまた何ともしょんぼりした結果で残念だった。アレンジがオリジナルに忠実になろうとしているせいで、オリジナルの緻密な完成度が逆に引き立つという結果に。カバーの怖いところはそれで、ボーカリストがいくら頑張ってもアレンジが粗末だと残念なことになってしまう。まぁ、PSY・Sをカバーしようとする時点で、当時の綿密な打ち込みサウンドにも負けない相当な努力というかセンスが求められるわけだけれども。カバーの「よい失敗例」を聴くには丁度よい参考書になるのでは。