音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Area 52 / Rodrigo Y Gabriela (2012)

待望の2年半振りのニュー・スタジオ・アルバムは驚きの展開! 2011年大ヒット映画『パイレーツ・オブ・カリビアン4』で巨匠ハンス・ジマーとのコラボでサントラを手掛けた彼らは、映画公開直後にキューバに飛んだ。これまで二人の超絶テクによるギター2本で全てを創作してきたが、今回は新境地を求めキューバでのレコーディングを試みたのだ。また共同Producerにピーター・アッシャー(ジェームス・テイラー、リンダ・ロンシュタット、リンゴ・スター等/元アップル・レコードのA&Rでも有名)を起用、灼熱の地でキューバ・ミュージシャン13人(=その名もC.U.B.A.)と作り上げた。ゲストに剛腕メタルドラマーのジョン・テンペスタ(テスタメント、ホワイトゾンビ等)とジャズ・フラメンコ界の名セッション・プレイヤー、カールス・ベナヴェント迎えるなど、ラテンの血とメタル魂はこれまで以上に濃厚にサウンドに表われており、この新たな挑戦は確実にファン層を広げるだろう。エリア52とはアメリカ空軍機密基地「エリア51」の隣という意味で"未知との遭遇の旅"を示している。
(SonyMusic公式サイトより)

ということで、このアルバムで聴くことの出来る演奏はあなたの知っているRodrigo Y Gabrielaではない。ホーンセクションが鳴り響きギターとピアノが掛け合いをしパーカッションはリズムを主張しエレキギターは縦横無尽に演奏される。これまでのアクロバティックなアコースティックギターを聴くための音楽ではなく、キューバのリズムを楽しむための音楽だ。そこにRodrigo Y Gabrielaの既発曲のメロディが乗っているだけに過ぎない。ラテンのリズムは嫌いじゃないし、ギターも十分に歌っているし、管楽器の掛け合いも大好きだし、文句のつけようのないアルバムなのだけれども、頭のどこかで処理に困っている自分がいる。