音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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龍神の雨 / 道尾秀介 (2009)

悲運にもてあそばれる少年少女を書かせたらこの人は本当に巧い。今作もその巧さを実感出来る内容になっていた。登場人物に意外性を持たせるという手法は全くもってオーソドックスなものだけれども、それでも驚きを与えるには十分。ミステリーとも異なるある種のダークなジュブナイルとも言えるかも。例によって回収されない伏線もありましたが。