音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

バッハ:ロ短調ミサ / Konrad Junghanel (2003)

Wikiによるとバッハの3大最高峰と呼ばれているらしい「ヨハネ受難曲」「マタイ受難曲」はコープマンの指揮で持っていて、「ロ短調ミサ」はユングヘーネルの指揮で昔に買って持っている。そのどれもが、当時背伸びをして買った物で、聴いた時には難解に聞こえていたのだけれども、今、試しに「ロ短調ミサ」を流してみたところSACDならではの滑らかさと、キリエの艶やかさが、普通に耳に入ってくる。

買った時には「まぁ、勉強の一環で」と思っていた物が、10年ほど経つと上手く熟成して自分の耳にフィットする。クラシックは長いつき合いが出来る作品が多くあふれているのだろうなぁ。大海を遠目で見る気分ですよ。

一時は「どこから手を着けてよいか分からない」などと思っていたけれども、意外と自分の直感で手にした背伸び品に対して、何年かして自分の読解力が追いついていくということもあるのだろう。クラシックは弱火でコトコトと煮ながら聴くのが自分にとっての丁度良い調理法ですな。