音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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春の祭典 / ラトル(サイモン),ストラヴィンスキー,BPO (2013/2014) Hi-Res

「今日は一日N響三昧」を聴いていたら、流れて来たのが「春の祭典」。「あれ?こんな曲だったっけか」と不思議に思いつつも、一気に心を奪われてしまった。しばらくしてラジオから戦線離脱。ハイレゾ音源で何かないものかと探したら、ラトルの相変わらずの廉価版を発見。ちょっと計算して、いつものお得なHDtracksからダウンロード。で、ちょっとボリュームを上げ気味にして、リスニングポジションで聴く。

すごい。禍々しいこと極まりない。人外魔境において次々と得体の知れないものが冬眠から醒め、少しずつ大地を埋めつくしていき、やがて人は行き場を失ってしまい、肩を寄せるようにして魔物が歓喜する春をやり過ごす、といったような絵画が思い浮かんだ。次々と更新される地獄絵図と言ってもいいかもしれない。

ハイレゾの効果のばっちりで、次から次へと繰り広げられる咆吼も、ごくごく小さく鳴く声もフルに聴かせるダイナミックレンジの広さと、音圧への対応力。もう、本当に僕はCDに戻れないかもしれないと思ってしまわせるほどの素晴らしさ。これで44.1/24なのだものな。24bitの威力というものは数値以上に凄い。

これはもう、本当に熱狂版だわ。自分の気分を鼓舞するのにも十分に使えるね。