音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Neo Yankees' Holiday / Fishmans (1993)

帰り道の借り物iAudioにて。一駅先まで桜狩りをしつつ歩き、軽く汗ばんだまま駅の入口に立ち止まり、聴こうと思ったのがこれだったというか。胸の間を流れていく冷たい汗の軌跡と、身体の温度との差が、狂おしいまでに春を告げるわけで。

爺さんの灰は風に乗せられているようでいて、その実はここにまだまだとどまっていて、僕の目を少しばかり苛立たせながらも、白い花を弾けさせていって。そのうちに風に押し出されて次の山を歩いて越えて、そして自分は爺さんの背中を追うように、灰の遺した跡をたどって行こうと。

木によっては満開。