音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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G10 / ゴスペラーズ (2004)

昨日からそういう流れですか。21世紀型SONYミュージックというか。いや、まぁ、この人たちも、こういうセレクションで聴くととっても丁寧でいいんす。特にDisc1の微妙なシティポップさ加減が、彼らの垢抜けないボーカルと絶妙にマッチして。もちろん、なんちゃって今風なDisc2のトラックとボーカル(特にどの曲においても誰が歌おうと、メインボーカルが垢抜けないんだわ)とのギャップも、聴いていて逆に気持ちいい。ギリギリのところでスカしてない感じ。無理しない安心感というか。横浜で横浜風にキメちゃうと角松敏生になっちゃうんだけど、ゴスペラーズは横浜で「俺、ういてないかなぁ」とか、どことなくキョロキョロしてそうな感じというか。

ゴスペラーズの魅力は、この日本人から脱却しきれないベタっとした感覚というか。だからこそ、僕の耳には好ましく聞こえるわけで。いや、それにしてもあの曲とかその曲とか、普通に身体に馴染むようになってきた自分が、ほんと歳を取ってしまったなと。