音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Kissからはじまるミステリー / Kinki Kids (1997)

いくら約10年前のトラックとはいえ、山下達郎が歌うために用意していたトラックがこのクオリティかと思うと、この10年のギャップの激しさに呆然とするしかないわけで。もちろんジャニーズ的シャレをしっかりと押さえたエンディングは「す・て・き」の一言なのでありますが。

が、セルフカバーの際にここまでラップパートが書き換えられたということは、「ラップ」というものの譜割りが、いかにこの10年間で大変身、進化を遂げたかということのある種の証明でもあって。

歌詞の変え方は、さすがは御大といいましょうか。こういった気の利かせ方は松本隆ならではなんだろうなぁ。衰えないベテランというか、アダルト向けの方が書きやすいのだろうか、というか。

俺的にはどっちもOKです。10年前の自分ならこの譜割りと明るさの方が歌いやすかっただろうけれども、今の自分にとっては山下達郎バージョンの方がすんなり入ってくるのもまた事実で。とりあえずは両刀使いになるべく、前も後もしっかりと鍛えておきます。

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にしても、今、初めてこの曲をこのバージョンで聴いてみると、Kinki Kidsがいかに十分な準備期間をおいた状態でCDデビューさせられたかがよくわかるよなぁ。デビューアルバム時点で、ここまで歌えていた存在はないものなぁ(※)。

(※) もちろんジャニーズ内での比較、ということでなんだけど。

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しかしいい曲だな、これ!