音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

サウンドトラック(上下) / 古川日出男 (2006 文庫)

今週読了。

文章をドラッグ化できたら素敵すぎる。いや、読み止したその瞬間に、勝手に自分の口からぶつぶつと言葉があふれてくる時点で、十分にドラッグなのか。

読んでいる途中で『コインロッカーベイビーズ』を思い出したのだが、解説者もネット上のレビュワーも同じ印象を抱いていたことがナイス。それよりは格段にフラグメンテーションが進んでいるのだけれども。それが時代というものなのか、読者のキャパが広まったということなのか。おいていかれることに快感を覚えるようになったというか、それが快感になる時代になったというか。

かくいう自分は、もっともっと派手に回るドラッグが欲しいと思った次第。正直なところ、このレベルじゃまだまだ鼻づまりの副作用が目立ってしまうのだ。