音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ダウン・ツ・ヘブン / 森博嗣 (2005)

昨晩読了

空では自分だけの視界になり、地面では自分を取り巻く世界の視線になる。ここでの「自分だけの視界」はあくまでもクサナギにとっての視界であり、読み手である自分の視界にすらなりえない。だからこそ邪魔にならない、そして指をくわえて読み流していくしかない。

空をコントロールできるならば、自分を陥れようとする形の無いこの邪念も少しは軽くなるかもしれない。そんなくだらないことを頭の中に残しながら灯りを落とした。