音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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黒揚羽の夏 / 倉数茂 (2011)

ジャンル分けの非常に難しい小説。ミステリー?ジュブナイル?モダンホラー?とりあえず一つ言えることは、これはティーン向けに書かれながらも大人の鑑賞に堪えうる作品であるということ。少年少女を主人公に据えて時代を超えた謎解きに挑戦する。時折読み手の視点がぶれてしまいがちな話の展開ではあるけれども、一晩のお供として付き合うには悪くない作品かも。今後はもっとゴシックな作風で攻めても面白い作家かもしれない。