音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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架空の球を追う / 森絵都 (2011)

森絵都の作品は何作か読んでいるけれども、特徴をつかみかねるといったのが正直なところ。今作はオムニバス形式で小さなお話が詰まっているのだけれども、その一つ一つの正体をつかむ前に物語が終わってしまうような。読んでいる最中はくすりと笑ってしまうような話でも、次の話に入る頃にはもう前の話を忘れてしまうような。頭を使わず時間を潰すには丁度いい作品かも。