「ロックンロール」をテーマに描かれた連作短編集(作者によるとこの作品は長編扱いらしい)。古川日出男ならではの突き進む文体を生かして、ロックはロールする。色の濁ったロードムービーを見せられているような感覚も、いかにもこの人らしいと思わせる。パンクロックを彷彿させる文章を書いている人がロックに触れるのもまた当然のことと言えるのだ。
「ロックンロール」をテーマに描かれた連作短編集(作者によるとこの作品は長編扱いらしい)。古川日出男ならではの突き進む文体を生かして、ロックはロールする。色の濁ったロードムービーを見せられているような感覚も、いかにもこの人らしいと思わせる。パンクロックを彷彿させる文章を書いている人がロックに触れるのもまた当然のことと言えるのだ。